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スタジオカーサの日常
土地をみても見えない事 その1
- Category:暮らしの風景(設計士ブログ)
- Writer:樽角 健一
今回もお土地探しの話 物件を見にいっても、見えない事もあって それがとても重要な事であったりします。 1つ目はハザード 言い換えれば土地の脆弱さ こちらは土地売買契約の時に必ず不動産屋さんが説明を してくれますが検討段階では説明されず契約直前で知らされて 引くに引けなくなるような事がないように 事前に把握して頂きたいと思います。 川が近くにあるような場合、耐風や大雨で河川が氾濫し 浸水する可能性があります。 よく耐風やゲリラ豪雨のニュースで床上浸水、床下浸水などが 伝えられていますね。 海の近くのお土地の場合は津波による被害の可能性があります。 東日本大震災の被害の多くは地震の揺れよりも津波による被害でした。 逆に丘陵の敷地では土砂災害の可能性があります。 土地の周りに高い崖や石積みなどがある場合 雨水や地震によって土砂崩れが発生して家に被害をもたらします。 神奈川県は丘陵なエリアが多く地価も高い為 無理な造成などが行われているケースも多いので自然崖以外にも 注意が必要です。 今回は脅しのようなお話しになってしまいましたがお土地探しの際には 利便性や眺望だけではなくハザードについても検討要素に入れていただき ハザードリスクを踏まえてご購入いただければと思います。 ちなみに津波や土砂災害などのハザードマップは各役所で公開されています。 簡単に調べられるので、希望のエリアのどの地区がどのようなハザードを 抱えているかを調べてみてはいかがでしょうか。 神奈川県津波浸水想定図 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4i/cnt/f532320/p892444.html 神奈川県浸水想定区域 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4i/cnt/f3747/p1039490.html 神奈川県土砂災害ポータル https://dosyasaigai.pref.kanagawa.jp/website/kanagawa/gis/index.html インフラ整備により町のエリアは拡大してきました。 インフラによって危険な場所もリスクを低減できていると思いますが なにもない時代に人は丘の上に家を設けています。 お土地がもっている立地のポテンシャルには敵いません。 駅から平坦だけで良いお土地ではないとおもいますので 参考にしていただけたら嬉しいです。 土地をみても見えない事の2つ目は、またの機会に
この記事を書いた人
設計・インテリア担当
樽角 健一
Kenichi Tarukado