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スタジオカーサの日常
土地を引き継ぐこと
- Category:暮らしの風景(設計士ブログ)
- Writer:樽角 健一
SETさんという会社の完成見学会に
お邪魔してきました。
SETさんは藤沢市を中心に分譲住宅を
されている会社さんです。
今回の物件は北鎌倉駅からほど近い場所に
3棟の分譲住宅を建てられました。
北鎌倉は駅周辺から景観地区に指定され
鎌倉時代からのお寺や神社などが多くある
エリアで緑も多くマンションなどの
大きな建物はない落ち着いた街並みです。
元の所有者さんから
「今と全く違う景観にしてくれる
会社さんに売却したい」
とのご意向があり
地元の景観地区の自治会と一緒にお仕事
されている実績から
SETさんに白羽の屋が立ち
土地を譲り受けたそうです。
そして引き継いだ土地にその土地には
元からそこにあったような
時とともに馴染んでいく家が建築されました。
土地は売買により誰かの所有物となりますが
その前の悠久の歴史があり
その後の歴史に繋がっていきます。
土地を所有することは
物語のほんの一部を担う事と
謙虚に歴史と自然に向き合い
その土地に相応しい景観の家を建てると
その街に住んでいた人
その街に住まう人
その街にこれから住む人
みんなの心が豊になると
あらためて感じた日でした。
この記事を書いた人
設計・インテリア担当
樽角 健一
Kenichi Tarukado