Blog スタジオカーサの日常

居心地の良い家のヒント「余白をつくる」

 

私たち設計士はプランの勉強をするとき
写真や間取りだけではなく
先輩設計者の考え方を参考にします。

今回は、建築家丸山弾さんの
『美しい住まいのしつらえ』から

一節をご紹介します。

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家の配置を考えるとき、まずは家の外に余白を
作ることから考える。
居心地の良い空間をつくるには
抑揚のある視線が必要で
その視線をつくるためには窓の先に
余白となる空間が必要だから
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この一節を私なりに解釈すると

 

「抑揚のある視線」とは

自然の「ゆらぎ」を感じられること

 

「余白」とは

そのゆらぎを受け止める場所

 

「自然のゆらぎ」とは

風が運ぶ雲や、揺れる庭の木の動き
時間とともに変化する光と影の陰影

 

移ろう風景があることで
空間は豊かになり心地良さが生まれます。

 

「自然のゆらぎ」が心を整える

自然のゆらぎには
人の心が落ち着く効果があります。

例えば、窓の外にそよぐ木々を眺めたり
日差しの角度の変化を感じたりすると
気持ちが和らぎ、リラックスできることが
ありますよね。

それは、境界の奥に「変化を感じる余白」

があるため実現できる心地よさなのです。

 

「余白」を大切にした家づくりを

家づくりでは、空きスペースを有効活用

しようと広さや機能を優先しがちですが
窓の外に、インナーバルコニーを配置したり
外とのつながりを活かせる中庭や坪庭を

取り入れ、光や風を感じられる余白を

設けることで

住む人が落ち着き癒される空間が生まれます。

 

まとめ

建物の配置を検討する際に
「余白をつくる」という意識を持つことで
家の中に広がりとゆらぎのある豊かな風景

が生まれます。

自然を感じる余白がある家は

時間とともに味わいが増し
住む人にとって本当に心地よい住まい

になるのではないでしょうか。

家づくりの際は、ぜひ「余白」を

意識してみてください。
きっと、より豊かな暮らしに

つながるはずです。

この記事を書いた人

樽角 健一
設計・インテリア担当

樽角 健一

Kenichi Tarukado

樽角 健一の書いた記事

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