Blog スタジオカーサの日常

居心地の良さをつくる素材の力

住いの居心地の良さには

使われている「素材」が大きな役割を果たしています。
素材が人に与える影響が大きい理由のひとつは、
物から放たれる「熱」を
人が感じ取るからです。
この現象を「放射(または輻射)」といいます。

 

たとえば、洞窟が涼しく感じられるのは、
洞窟の表面温度が低く
私たちの体温から熱を奪うためです。
このような涼しさは、エアコンの風によるものとは異なり、
非常に心地よく感じられます。
一方、暖かさの例では、パネルヒーターや床暖房が
放射の力を利用しています。
これらも対流を起こさないため、
不快な風を感じることなく、
乾燥肌を引き起こしにくいというメリットがあります。

 

無垢のフローリングも同様です。
無垢材は、合板よりも熱を蓄える力が大きいため、
無垢床自体が熱を発していなくても、
身体から熱を奪わずに暖かく感じられます。
そのため、無垢材を使った床は足元が冷たくならず、
居心地が良くなるのです。

 

さらにもう一つ重要な要素として「調湿力」があります。
人は熱だけでなく、湿気も発生させます。
この湿気を吸収してくれる素材があれば、
湿度が上がらず、吸収性の高い布に包まれているように
快適に過ごせます。

部屋の中に湿気を吸いやすい素材を使うことで、
住宅全体の居心地の良さが向上します。
こちらも無垢のフローリングが代表的で
ほかには塗り壁(漆喰や珪藻土)
天然石の石張りや無垢の板張り天井や壁なども効果的です。

この記事を書いた人

樽角 健一
設計・インテリア担当

樽角 健一

Kenichi Tarukado

樽角 健一の書いた記事

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