
延床面積23坪でも心地よく、大きく暮らす住まいを形に
Q 家の特長を教えてください
住宅に囲まれた、敷地面積25坪の狭小地。
そんな土地の特徴を最大限に活かして、「大きく暮らす」をコンセプトにのびやかな空間づくりを意識しました。
吹抜けやインナーバルコニーを設けて抜け感をつくり、外の景色や光を取り込むことで、縦にも横にも空間が広がり、面積以上の広さを感じられるようにしています。
Q 住み心地はどうですか?
「外に閉じ、内に開く」設計のおかげで、日中も夕方もインナーバルコニーや窓から光や風が入り、気持ちがいいです。
カーテンをつけなくても外からの視線を気にせず開放的に過ごせるので、ストレスフリーですね。
2匹の愛犬と一緒にインナーバルコニーで日向ぼっこをしたり、リビングのソファで寛いだりと、憩いの時間を愉しんでいます。
また、床には北海道産のクリ材を取り入れました。
底冷えせず、無垢の肌触りが心地いいです。
Q 家づくりで特にこだわった部分は何ですか?
延床面積23坪の中で、いかに広がりを感じられる空間にするかを大切にしています。
4.5畳のインナーバルコニーや窓の配置もそうですが、目線の動きをふまえた視界の広がり方にも配慮して設計しました。
例えば、スイッチの位置は通常より低い位置(床から90cmの高さ)に配置することで、スイッチが視界に入りにくく、視線の邪魔にならないようにしています。
Q お気に入りの場所はどこですか?
おこもり感のあるキッチン横の書斎スペースです。
室内窓からリビングにいる家族の様子が見えるほか、インナーバルコニーを通じて外の景色も愉しめます。
集中力が切れそうになってふと顔をあげると外が見えるので、気軽に気分を切り替えられます。
Q 暮らしの変化はありましたか?
浴室にホームサウナを取り入れたので、いつでも家で整うことができるようになりました。
さらに外気浴も愉しめるよう、浴室と寝室の間にウッドデッキを設けました。
サウナで体を温めた後、ウッドデッキの椅子に座って外気浴をしたらそのまま寝室へ行けるので便利ですね。
好きなことを好きな時にできる、そんな注文住宅ならではの暮らしを愉しんでいます。
Q リビングのポイントは?
吹抜けリビングの一角には、ソファの高さである40cmに合わせてベンチをつくりました。
テーブル天板を使って造作したベンチなので掃除がしやすく植栽を置くのに向いていますし、ベンチ下は収納スペースとして活用しています。
遊びに来た人が自然とそのベンチに腰掛けたり、お子さんがテーブル代わりにして遊んだりと、過ごし方の幅が広がる居心地のよい場所になっていますね。
Q ダイニングのポイントは?
配膳や片付けがしやすいように、キッチンとの関係性を大切に設計しました。
ダイニングテーブルは動線がぶつからず、コミュニケーションのとりやすい丸テーブルにしています。
ダイニングの上部に畳敷きのロフトを配置して吹抜けリビングとの天井高に変化をつけ、空間にメリハリを生み出したところもポイントです。
Q キッチンのポイントは?
空間を広く使えるように壁付けキッチンに。
白、グレー、黒でまとめたシックなキッチンは、木材を使ったオーダーメイドの吊戸棚の扉をアクセントにしています。
キッチン脇には電子レンジと冷蔵庫を置くためのパントリーをつくっています。
必要最低限のスペースでコンパクトにまとめたので、とても便利ですよ。
Q 家事動線のポイントは?
洗面脱衣室と寝室のウォークインクロゼットは直線でつなげ、洗濯動線がコンパクトになるようにしました。
洗面脱衣室ではアイロンがけもできるようにしているので、洗濯~しまう作業がこの一角で完結します。
3畳の洗面脱衣室でも狭さを感じないよう、棚を壁に埋め込んで圧迫感のない収納スペースをつくったり、大きな窓を設けたりと工夫しました。