注文住宅の壁紙選びに。漆喰クロスでつくるやさしい空間
- Category:暮らしの風景(設計士ブログ)
- Writer:樽角 健一
空気も、光も、もっと心地よく。
壁材選びに
「漆喰クロス(壁紙)」という選択肢を
こんにちは
スタジオカーサの樽角(たるかど)です。
家づくりにおいて、壁の仕上げは
何を検討されていますか?
ビニルクロス、漆喰左官、珪藻土左官、板張り...
今回はその選択肢のひとつとして
私たちスタジオカーサでも
ご提案している「漆喰クロス(壁紙)」を
ご紹介したいと思います。
自然素材で暮らしを支える
「漆喰クロス(壁紙)」とは?
漆喰クロスは、その名の通り
天然素材の石灰石を原料とした壁紙です。
さらに「珪藻土」も配合されており
自然の恵みを生かした壁材
この素材が持つ力によって
室内の湿度を調整したり
空気中の汚れを吸着したりする機能が
生まれています。
いわば「呼吸する壁紙」
日々の暮らしにそっと寄り添う
頼もしい存在です。
漆喰クロス(壁紙)の特徴とメリットまとめ
1.透湿・調湿性能で心地よい室内環境に
漆喰クロスは
室内の湿気を吸ったり吐いたりする
調湿性能を持っています。
6畳間の天井と壁に施工すると
約1リットルもの湿気を
コントロールできる試験結果も出ており
じめじめした季節もさらりと
心地よく過ごすことができます。
2.空気をきれいにする効果も
漆喰クロスには、室内に漂う
ホルムアルデヒドやアンモニア臭を
吸着・脱臭する効果も。
お子さまやペットと暮らすご家庭にも
安心の壁紙です。
3.やわらかな光の表情を楽しめる
表面がマットな仕上がりのため
光をやさしく受け止め
陰影がふんわりと浮かび上がります。
自然光も、夜の照明も
漆喰クロスが空間に
温かな表情をプラスしてくれます。
4.メンテナンスが簡単で環境にもやさしい
万が一、汚れや傷がついてしまっても
専用のタッチアップ材で
簡単に補修可能。
さらに、リフォームの際には
クロスを剥がさず
そのまま上から塗装ができます。
ゴミが出ないので
環境負荷も少なく
家計にもやさしい壁材です。
5.コストを抑えながら自然素材の心地よさを
左官で仕上げる本漆喰に比べ
コストを抑えつつ
自然素材ならではの心地よさを
取り入れることができます。
漆喰クロス(壁紙)を使うときに注意したいポイント
漆喰クロスはとても魅力的な壁材ですが
施工にあたって注意が必要な点もあります。
それは、
普通の壁紙に比べて厚みが薄いく柄がないため
下地の不陸(凹凸やゆがみ)を
拾いやすいということです。
仕上がりを美しく整えるためには、
下地の施工精度が非常に重要になります。
スタジオカーサでは
こうした素材特性を理解したうえで
丁寧な下地処理を心がけています。
美しく仕上がった漆喰クロスは
空間にいっそう豊かな表情を
もたらしてくれます。
漆喰クロス(壁紙)はこんな方におすすめ
- 湿気やにおいが気になる方
- シンプルでやわらかい質感の空間をつくりたい方
- メンテナンスのしやすさや環境への配慮を大切にしたい方
もちろん、壁材の選び方は人それぞれ。
暮らし方や好みに合わせて
いろいろな選択肢があってよいと思います。
その中で、漆喰クロス(壁紙)も
ひとつの心地よい選択肢として
ぜひ知っていただけたらうれしいです。
まとめ|漆喰クロス(壁紙)で心地よい住まいづくりを
家族と過ごす時間を支える壁だからこそ
空気感や光の表情まで大切にしたい。
そんな想いから
私たちスタジオカーサでは
漆喰クロス(壁紙)をおすすめしています。

漆喰クロスが生み出すやわらかな陰影
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