文化施設VS.　『安藤忠雄展』に行ってきました！

こんにちは！スタジオカーサ小山です。
先日大阪府梅田にあるVS.に行き、開催されていた
安藤忠雄展を見に行きました。

建物に入るまでのアプローチも印象的で、
都心にある事を忘れてしまいそうになる曲線の
緑に囲まれた小道を歩いてくると建物の全貌が見えてくる、
わくわくする目線の誘導が計画されているようでした。

エントランスが斜に構えられていて、
何の迷いなく吸い込まれるように建物内へ促される感覚になります。
建物に入った瞬間、無機質な素材感でありながら、
木々が風でなびく様の動きのある光が建物の中まで差し込んで、
なんとも言えない心地よさでした。

地下空間に居ながらも地下とは思えないように光が差し込んで来て、
閉塞感、圧迫感が感じられない空間。

外壁に植物のつるが這うようにネットが施されていて、
また時間の経過で建物の見え方、光の変化も楽しめそうで、
無機質でありながら有機質な不思議な感覚になります。

そういった有機的なつくりも、
計画地の銀杏並木や緑と水のビオトープなど
公園や自然が感じられるものが無かった場所に
新しい景色を作り出したことが
安藤忠雄の『建築家として育ててくれた社会に報いたい』
という想いが建築にあふれている様でした。

やはり写真や雑誌だけでは情報が足りなくて、
実際見てみて気づく事が沢山ありました。

『こういうものをつくりたい』が先行するのではなく、
『何のためにつくるのか、だれのためにつくるのか』
まずそこに対する熱意、想いが明確になると
意味のある、価値のある建物になるのだと改めて感じた、
とても有意義な一日でした。