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スタジオカーサの日常
家の耐震性能
- Category:暮らしの風景(設計士ブログ)
- Writer:樽角 健一
家の耐震性能を表すものとして耐震等級があります。 等級1~3 耐震等級1は 建築基準法で定められている最低限の耐震性能 耐震等級2は その1.25倍の地震によっても倒壊しない耐震性能 耐震等級3は その1.5倍の地震によっても倒壊しない耐震性能 ですが実は 壁量計算による耐震等級1~3 構造計算による耐震等級1~3 の6段階があります。 同じ耐震等級でも 計算方法によって実際の耐震性能は異なってしまう シミューレーションによる耐震性能の比較そして必要な耐力壁の量の違いは
壁量計算よりも詳細な計算をする構造計算の方が耐力壁が
必要ってなんか変だと思いませんか。 簡易方法ならより安全側で耐力壁が多くなるのが普通ですが なぜかこれまで、このような事になっていました。 それが2025年4月に建築基準法が改正され 20年ぶりに木造の 耐震基準が変更是正されることが決まっています。 より安全な家が増えることはとてもいいことではありますが そうなるとこれまでのように壁量計算を使用するお家では 耐力壁が多くなり間取りにも大きく影響し壁が多く 開口部が少ないお家になることになります。 なので耐震だけではなく、より開口部を大きくとり 眺望を望めるお家 太陽のエネルギーを取り入れるパッシブなお家 をつくるためにも これからは構造計算は必須です。
この記事を書いた人

設計・インテリア担当
樽角 健一
Kenichi Tarukado